7月の朝、首里城までランニングをした。実は夏の那覇は大阪よりも明らかに涼しい。その日の大阪の最高気温は35度、最低気温は28度に対し、那覇の最高気温は32度、最低気温は27度だった。しかも沖縄は島なので四方から風が吹いてくれるし、たくさんの街路樹のおかげで日陰もある。首里城は高台にあるので、行きの上りはきついが、それを上りきれば、那覇の街を一望できる。それを楽しみにいつもランニングする。
首里城に入ったところの木陰の地べたで座っていると、60代くらいの警備員のお父さんが声を掛けてくれた。
警:大丈夫?クーラーの利いたところあるよ
僕:ありがとうございます。大丈夫です
警:心配したよ
沖縄の言葉で声を掛けられると、緊張がゆるむ。追い立てられるみたいに過ごしてる自分に気づかされる。 お父さんはただ、熱中症になる人がいるから声を掛けてくれたのであって、普段通りのことをしたに過ぎないだろう。しかし、僕にとっては声を掛けてくださったこと、沖縄の穏やかなイントネーション、それだけで背中全体の力が抜けるのだ。

